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日本冷凍空調学会平成30年度「優秀講演賞」受賞 “CFDを用いた衝突噴流型食品用フリーザーの冷却性能評価“ の紹介

 2018年9月5日(水)~7日(金)、日本大学で開催された日本冷凍空調学会年次大会において、下記内容の発表を行い、「優秀講演賞」を受賞しましたので、ご報告いたします。

論文名:CFDを用いた衝突噴流型食品用フリーザーの冷却性能評価
受賞者:益田和徳
技術内容:
 エアブラスト式食品用フリーザーの冷却性能を正確に評価することは、機器の最適な熱設計を目指すにあたって重要な課題である。しかし、これらを把握するためには熱流体力学的に複雑な現象を取り扱う必要があり、従来のように実試験のみでは検証時間や費用などのコストが大きくなる問題点があった。そこで本研究では、衝突噴流を用いたフリーザーを対象として、CFD(Computational Fluid Dynamics)解析により冷却対象物の表面と流体である空気間の熱伝達率を算出し、さらにこれを境界条件とした熱伝導計算を行って凍結時間を予測した。また、CFD解析と同条件の実試験を行って冷却対象物の凍結時間を実測しそれぞれの結果と比較することで、CFD解析の精度向上と解析コストの低減を両立させるべく検証を行った。この手法を用いることにより、フリーザーの最適設計や食品表面での熱輸送現象の解明に向けた解析技術の積極利用に貢献することが期待される。