ホーム > R&D Center News

R&Dニュース

炭化水素冷媒技術の紹介/次世代冷凍空調技術国際会議2010にて

[2010/02/26] カテゴリ:学会発表・見学会など

2010年2月、東京で開催された「次世代冷凍空調技術国際会議2010」(2010 International Symposium on Next-generation Air Conditioning and Refrigeration Technology)にて炭化水素冷媒をテーマに講演を行いました。前川製作所では、次世代の冷媒としてオゾン層を破壊せず、また温暖化係数が低いという特徴を持つ「炭化水素」に着目し、1990年代後半より開発を推進しており、本国際会議ではその開発の動向を紹介したものです。


講演テーマ:「炭化水素冷媒を用いた空調給湯ヒートポンプシステムの開発」


概要: NEDOの委託事業「ノンフロン型省エネ冷凍空調システム開発事業」(2005-2007年)で研究開発を行った内容を中心に、冷媒、冷凍機油の選定、パイロットプラントによる試験の結果など紹介。現在、空調用の冷媒として広く採用されているR134aに比べ、炭化水素のイソブタンとプロパンの混合冷媒を用いると高効率が得られることが実証された。また、委託研究開発後の2008年7月には「北海道洞爺湖サミット」の会場の一つである「国際メディアセンター」(サミット期間中のみの仮設建物)にて「ノンフロン型省エネ冷凍空調システム」を採用頂き、短期間ではあるが大規模空調用途としての実証運転を実施することが出来た。
しかしながら、「炭化水素」は可燃性ガスそのものであることから、漏洩した際の危険性が従来のフロン冷媒に比較して高いとの懸念があり、日本における現状は家庭用冷蔵庫などの小容量の市場でイソブタンが採用されているのみであります。前川製作所では、このような炭化水素冷媒の欠点を克服しつつ利点を最大限に生かしたシステムの開発を今後も継続して参ります。

 

 

食品ハンドリングの研究、ファナックFAロボット財団論文賞受賞

[2010/01/25] カテゴリ:受賞歴など

従来人手によって行われてきた弁当の盛り付け作業などの自動化を実現するために、当研究所では「粘弾性物体」をハンドリングするための技術を大学と共同で研究して参りました。
この度、その成果をまとめた論文がファナックFAロボット財団論文賞を受賞しました。
論文タイトル: Maxwellモデルで近似できる粘弾性物体の最適ハンドリング
著者: 坂本直樹(前川製作所)、湯谷政洋(広島大学)、東森充(大阪大学)、金子真(大阪大学)

本論文は、シンプルな構造のグリッパ(ロボットの手となる部分)を用いて、
柔軟な食品に対して最適なハンドリング設計を行う研究です。

この表彰制度は、独創性に優れ、かつ工業的価値が高いと認められる論文が対象とされております。今回の受賞を機に、これまでの研究成果が自動化が困難な分野へのいっそうのロボット導入の促進につながればと期待しております。