[2011/07/29] カテゴリ:受賞歴など
我が国の農業は、農業従事者の高齢化、後継者不足など、取り巻く環境が年々厳しくなっています。そのような状況を解決するため、前川製作所では2000年より食肉加工用ロボットの開発で培った技術を活かして様々な農業支援ロボットの開発を行っております。この度、その一つである「いちご収穫ロボット」の開発成果発表が公益社団法人計測自動制御学会において「優秀講演賞」を受賞したのでご報告します。
研究テーマ: いちご収穫ロボット「M型3号機」用RTコンポーネントの開発
研究グループ: 株式会社前川製作所 山下智輝、田中基雅
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター) 山本聡史、林茂彦、齋藤貞文
早稲田大学 堀内大介、菅野重樹
講演概要: 筆者らは高設栽培施設で稼動する「いちご収穫ロボット」の開発を行っており、2009年度から改良を重ねM型3号機の開発を行ってきた。その際、開発施設、収穫ロボット実証農場など場所によってハードウェア構成が変わることから、ソフトウェア側でもこれに随時対応する必要があり開発が煩雑であった。そこでソフトウェア自体の改善・改良を容易にするため、ソフトウェアプラットフォームであるRT(Robot Technology)ミドルウェアを用いて収穫ロボットの制御ソフトウェアの開発を行った。
これにより、ロボットの機能要素をモジュール化しコンポーネントとして開発をすることが可能となった。本研究ではRTミドルウェアの実装の一つであるOpenRTM-aist(※1)を用いて開発したコンポーネントの概要、および現場実証試験等を通して得られた問題点等について論じた。
表彰制度概要: 本表彰は公益社団法人計測自動制御学会のシステムインテグレーション部会講演会(2010年12月23日-25日開催、於・東北大学川内キャンパス)にて口頭発表のあった研究成果のうちの優秀な講演に対して授与される。
前川製作所では「いちご収穫ロボットM型3号機」の現場実証試験等で得られた問題点の解決を図るとともに、今後もいちごに限らずに様々な用途の農業支援ロボットの実用化を目指して開発を継続して参ります。
【謝辞】
本研究は、生研センター農業機械等緊急開発事業(緊プロ)の一環で平成18年度から22年度にかけて共同開発を行いました。記して謝意を表します。
【備考】
※ 1 RTミドルウェア"OpenRTM-aist http://www.openrtm.org/

写真 いちご収穫ロボットM型3号機